ラブラドールレトリーバーはアレルギー性の皮膚炎や急性の湿性皮膚炎などが多い犬種です。
犬の皮膚病のうちでアレルギータイプはもっとも多いと言われますから、やはり日頃から注意が必要です。
たとえばハウスダストもありますし、アレルゲンはたくさんあります。また食物による反応も多く、
牛肉や鶏肉等のドッグフードもよく注意して選ぶことが大切です。
またラブラドールレトリーバーの耳は垂れ耳タイプですので、耳のケアも大切です。湿度が高いところでは特に乾燥を心掛けるようにし、外耳炎や血腫などの予防に心掛けることです。
耳を障らせないように注意しているような感じの場合も耳の病気がまず疑われます。他には遺伝性でよくあるものとして、股関節形成不全も代表的です。
股関節の異常があり、片足を引きずって歩いたり、オスワリや伏せなども満足にできません。体重が増えてくると特に症状が出てくることが多く、もちろん遺伝がある場合は生後半年程度でもよくあります。
できるだけ早く股関節の診断を受け、早期発見と早期治療に務めることが最善です。早期であれば適切な治療によって普通に生活することも可能です。
またラブラドールレトリーバーはかなり餌を食べますので、肥満を予防することも大切です。サプリなどで栄養ケアする場合もカルシウムが多すぎると危険です。
また老犬になるととくにそうですが、ラブラドールレトリーバーは腫瘍ができやすい体質です。とくに悪性のリンパ腫である全身のガンは10歳頃から可能性が高まりますが、日頃からよくスキンシップを取ることが不可欠です。
ラブラドールレトリーバーの体重が減ったり、食欲が減退することに特に注意し、腹部にふくらみが出てきたり、脚の付け根やそけい部、腋下などにもよく現れますので要注意です。
ラブラドールレトリーバーは世界中どこにいっても人気のある犬種ですが、それだけに繁殖も増え、遺伝性疾患も多くなっていますので、ブリーダーさんにもどんな病気やアレルギーに注意すべきかよく聞いておき、後々の対策に役立てるようにしておくことが大切です。